メトロイド・ドレッド【評価・感想】

2022-12-01 12:22:00

 【はじめに】

「メトロイド」シリーズとして久々の完全新作となった本作、リメイクや別ジャンルの作品を除けば実に19年ぶり!だとか。いまや探索型2Dアクションといえばインディー界隈を中心に多くのタイトルが生み出され、”メトロイドヴァニア”というジャンル名もすっかり定着した感があります。そんな中、本家本元「メトロイド」がいったい何をお出してきたのか、注目せずにはいられません。結論からいうと『ドレッド』は間違いなく”オモロイド”です。しかし質の高さは予想どおり、だって任天堂だぜ? それよりも作品を特徴づける要素がどんなものかが注目のポイントといえるでしょう。 『ドレッド』 を『ドレッド』たらしめる要素とは何か。公式ではタイトルどおり「恐怖」がプッシュされていますが果たしてどのような味付けになっているのか、見ていきましょう。

■これがメトロイドだ!

本作は探索型2Dアクションです。ジャンプ&ショットをベースとした横スクロールのアクションで右へ行ったり左へ行ったりして広いマップを探索していくタイプのゲームですね。探索を進めることで能力が増えていき、行ける場所が増えていくといういつものやつ。ボムで壁や床を破壊できるようになったり多段ジャンプで飛び越せるようになったり、というやつです。

■探索へ

探索するマップはかなり広くなっている印象です。また、1つ1つのエリアをしらみ潰しに探索していくのではなく、複数のエリアを跨ぐような進行ルートになっているのも特徴的。横断するようにあちこち巡ることで”探索してる感”も増しますし、そのとき所持している能力によって同じ場所でも印象が変わるようになっているわけです。

■スーパーサムス

サムスさんはかなり軽快に動けます。ジャンプはふわふわしてないしシュタタタタ走れる。全体的にレスポンスがよいのでスピードも上がったように感じますね。敵の攻撃に合わせれば大ダメージを奪える「メレーカウンター」はダッシュ中にも出せるので敵を倒しながら駆け抜けるようなプレイだって可能。なかなかそんなうまくはいきませんが決まれば爽快です。

■まとめ

探索型2Dアクションとして高品質かつ独自要素もガッチリ入ってて素晴らしい仕上がりでありました。
ってることは「2Dアクションで鬼ごっこ」です。緊張と解放が交互に訪れるホラーゲーっぽい文法がうまく2Dアクションに取り込まれているなという印象でした。ただし難易度は高く、特に後半のボス戦はかなり厳しい戦いが待っているため、相応の覚悟は必要かと。